お盆にキュウリの馬、ナスの牛


スタイリストの髙浦です!


先日、お盆休みをいただきご迷惑をおかけしました。
ありがとうございました!

 


お盆と言えば、ご先祖様が帰ってきて、墓参りして、などが一般的な行事だと思います。

 


地方の風習で多種多様なやり方がある中、僕の地元 千葉県木更津市 金田という港町の牛込地区ではどうしているのか?

 


今でこそアウトレット木更津が出来て活気付いていますが、元々は田んぼと海しかない港町でした。

 

 


迎え火、送り火などはもちろん、キュウリの馬、ナスの牛、鬼灯やしめ縄の種類などは地方によりけりですが、それも一般常識くらいには幅広くありますね✍️

 

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こちら側に帰ってきたご先祖様がお墓から家まで迷わないよう、目印にする迎え火。


現世に帰ってきていたご先祖様を再びあの世へ送る送り火
山の大文字焼きなどもその1つ。

 

 


キュウリの馬はあの世からこの世へご先祖様が早く到着できるように。


ナスの牛はこの世からあの世へ、ゆっくり帰れるように。

 


他には新盆はお線香を一本、その他は二本などなど。


1つひとつ意味があって、知ると面白いですよね!

 

 


そこでうちの地方独自ではないですがあまり聞かない風習があったのでご紹介します💡

 


まず、親戚周りでお線香をあげる際、ミソギハギという花を水に浸すという行為があります。

 

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ミソギハギは盆花というらしく、全国的に飾りなどで使われているようですが、それを水に浸すのはあまり聞いたことがなかったので不思議でした🤔

 


ミソギハギを水に浸し、邪から仏前を清め、祓うという意味があるようです。

 

 

 


次に魔除けの縄。
小さい頃からあるので気に留めていなかったですが。。。

 


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正式には道切り(辻切り)と呼ぶらしく、千葉の港町に見られる民俗風習の1つです。
(正式名称は最近知りました笑)


村の出入り口や道の上にしめ縄を張り、エビ、タコ、サイコロ、お札などを吊るしてあります。

 


古くから漁村として営んできた牛込地区では疫病が流行らないように、また、災いを封じると豊作になると言った事からこのような結界を張る文化が昔からあるようです。


吊るしている物には1つひとつ意味があるのですが、古くから伝わるものなので諸説あります。。。


例えばサイコロ。
この村には博打もんばっかだから近づかない方がいいよ、と言った意味があったりとか。

 


アウトレット木更津も近いので、現代的なアウトレットの空間と昔ながらの人々の文化が混ざり合う異様な空間を味わうのもこの地域ならでは🥴

 

 

 

脱線しましたが、その魔除けの縄がお盆になると取られていたのです。

 

 

 

 

 

 

なぜ?

 

 

 

 


と思ったので親戚のご老人たちに聞いてみると、縄で結界を張ってると、帰ってきたご先祖様たちが村に入ってこれないからその時は外して入れるようにするんだとか。

 

 

 

まるでゲームやアニメの中のような発想なので、少しワクワクしました🙇‍♂️

 

 

 

 


そんな地域の伝統と風習、昔からある当たり前のもので気にもしなかったですが、受け継いでいる若者たちが少なくなっているのも現実。

 

 

 

先人たちが守ってきたお盆の行事、地域の風習を継承し守っていくのも僕たちの努めなんだなと感じた、お盆の帰省でした🎐🍉