言葉と文字の力、行間紙背

 

スタイリストの髙浦です!

 

皆さんが意識せず何気なく使っている言葉。

言葉にはもちろん意味があり、適材適所で使うものですが果たしてどれだけしっかり使えているのか?

 

例えば普段使うものに、

・一人と独り

・出会いと出合い、出逢い

 

この違いを気にしたことはありますか?

 

 

なぜ言葉では同じ発音なのに漢字がいくつもあるのか。

それは日本人のおもてなしの心のような、細やかな気質に起因します。

 

 

例えば一人と独り。

 

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この違いはなんでしょう?

英語に変換するとわかりやすいのですが、

一人はone personやone manなど、人数を表す

独りはalone、所謂、孤独という状況を表す

 

 

 

では出会い、出合い、出逢いは?

 

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出会いは人と知り合うなどに使うときに。

共通の趣味を持つ人と出会う、など。

 

出合いは人ではなく物に対して。

ステキなシャツと出合った、など。

 

出逢いは運命的な特別な出会いを指します。

運命の人と出逢った、など。

 

 

シチュエーションや物、人によって細かく漢字を分ける辺りは日本人の細やかさを感じますね。

 

そんな意味も分かった上で使うと、気持ちまでも少し意識的に変わってくる気がします。

 

また、板前さんや寿司職人さん、大工さんなどの手に職を持つ職人さんは言葉を交わさなくても伝わるというような言わなくても分かるコミュニケーションの取り方をしています。

 

 

それは容易なことではないですが相手の気持ちやタイミングを読み解き、他人の考えを理解する。

 

 

本を読む人は近い感覚を好んでいるような気がします。

物語の中から主人公などの人物の気持ちを文脈から感じ取り、書いていないけどこんな心境なのかな?とか。

文と文の間に、書いていないけどこんな文が隠れているな?とか。

 

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会話なら主語がないけど流れ的にこの事を言ってるのかな?とか。

 

そんな人の感情を読み取る行間紙背を楽しめるのも言葉と文字の力だと思います。

 

 

 

最近ではすごいやヤバイなどの言葉に全てが集約されるので、便利にはなりましたが語彙力が失われている傾向にあります。

 

 

そんな今だからこそ、言葉の意味や使い方を改めて考えてみることが大事なのかもしれません。