性弱説
スタイリストの髙浦です!
人と関わる中で、良い人悪い人はいると思います。
そもそも何をもって、誰から見て良い人悪い人なのかは変わってきますが、どんな人にも良い人でありたいと思うものです。
かと言って都合の良い人になってしまうのは違いますね。
昨今の日本社会は圧迫された日々に悶々とする風潮が強くなり続けている傾向にあります。
少しの失敗で激しく罵倒されたり、SNSでは大変なニュースが流れているときに楽しい投稿をすると不謹慎と言われたり。
気持ちはわかりますが、少し過敏になりすぎかなと。
もちろん気持ちを忖度したり思いやる細やかな精神は日本人の良いところですが、それに慣れすぎて良くない傾向にあります。
そんな社会で生きていると嫌気がさして犯罪を犯してしまう、なんてことも少なくない。
じゃあ、一人ひとりがどう考え生きていけばいいのか。
人は本来、善人なのだから基本的には悪さをしない。
人は生まれながらにして元々、悪さをするものだ。
どちらもわかります。
育つ環境や状況次第でどうにでもなる。
でもそれは今日まで誰も答えを出せなかった二択。
そんな状況に終止符をうつ説、性弱説。
ほとんどの人は元々、悪さなどする気は毛頭ないし悪さなどしない。
でも何かの拍子にほんの出来心で、とか。
勇気がなくて、とか。
そんな心の弱さで気がつくとマイナスの行動をとってしまう。
それが性弱説。
昔は義理や人情、根性でそんなものは乗り越え強く生きるもの、というのが主流だったと思います。
人として大事なのはそこかなと僕は思いますが、今は(特に若者は)それでは通用しません。
幼少の頃から優しい環境でしっかり守られ、叱る人、注意する人はいなくなってきました。
情報や経験はネットで調べ知った気になる。
そんな世界で育った人は、打たれ弱い。
特に心が折れやすい。
かくいう僕もそうでしたが、人に恵まれ今はなんとか生きてこれています。
そんな弱さを持った人が、ギスギスした社会に嫌気がさし犯罪を犯す、希望を無くす。
そんな未来が目に見えている気がします。
人間は弱いものだから。
だからこそ罪を作らせない仕組みを作ることが人を守ることになる。
仕事でも家庭でも人間関係は全てそう。
人は弱い。
思いやりを持って接すること。
自分本位の利己主義ではなく利他主義で。
その連鎖が、ステキな未来を作ると思います。
性弱説の考えのもと、古き良き昭和(〜平成初期)の、人を大事に他人を思いやり家族同然に接する精神が今、また求められてるのかもしれません。
ふと憤りを感じたとき、ひと呼吸置いて性弱説を思い出してみてください。
世界は色濃く芽吹き、明るく踊り始めるかもしれません。